17年賞金王の宮里優作(42=フリー)がカットラインギリギリの通算3アンダー、141で57位となり、予選通過した。現在賞金ランキングは68位で実質70位まで与えられる賞金シード権の死守を目指す。チャン・キムが14アンダーで単独首位を維持。岩崎亜久竜が2打差の2位につけた。逆転での賞金王を目指す星野陸也は5打差の8位。賞金王に王手の比嘉一貴と石川遼は27位でいずれも決勝ラウンドに進出した。

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宮里は3バーディー、1ボギーの70で回り、何とか予選を突破した。8番パー3でボギー先行。9番パー4で第2打を約1メートルにつけてバーディーでバウンスバックに成功。後半は2つ伸ばした。「苦しかった。パッティングもショットもうまくいかなくて。9番で何とか取れて後半望みをつなげられた」と振り返った。

欧州ツアーに参戦した19年を除き、03年からフル参戦したシーズンはすべて賞金シード権を獲得してきた。賞金シード権獲得には今大会で30位以内に入ることが絶対条件となる。17年賞金王の資格で来季まで出場権はあるが、賞金シードは「今の実力の測り方」とみている。「フル参戦して取れないのは会社をクビになるみたいなもの。契約金も変わる。死活問題」と権利喪失への危機感は大きい。「ギリギリでやっているので結構しんどいですが、いいゴルフをしないといけない」と意気込んだ。

▽初日は71位と出遅れたが、27位に浮上した賞金王に王手の比嘉 明日、明後日でトップ10位を狙える位置だと思う。楽しみです。

▽予選落ちで賞金シード権を獲得できなかった賞金ランク75位のツアー通算7勝の武藤 これで終わりではない。QT(予選会)で上位に入ればもう1回。推薦で出るのも手ですから。