プロ5年目の木下彩(23=長府製作所)が、通算10アンダーの2位で来季ツアー前半戦フル参戦の権利を手にした。この日は2連続ボギースタートから4バーディーを奪い、上がりボギーの70。「最初は“いくつ打つんだろう”と思ったけど、巻き返せました」と笑顔を見せた。

緊張感と寒さの中のQTに「2度と来たくないとあらためて思いました」とこぼし「12月中はゆっくりしたい」とつかの間の休養を楽しむ予定だが、やりたいことがある。「ひたすら寝て。あとは家族マージャンです!」-。

木下家では両親、弟がマージャン好きで、ゴルフどっぷりだった木下は1年半から覚え始めた。今春、20歳になった弟にねだられて、約25万円の全自動麻雀卓を購入した。「まだ日が浅いし、ヘタです」と言いつつ、好きな役は「国士無双!」だとか。「結構上がってるんですけど、まだ13面待ちでは上がったことがなくて」。

同じ黄金世代の渋野日向子と似たルックスはツアーでは有名。岡山出身の渋野に対し、山口出身で同じ中国地方の出身という共通点もあってか、イントネーションやしゃべりの間合いも似ている。

「1月からちゃんと練習して、ショットとアプローチの精度を上げたい」。来季は初シード、ツアー初優勝の“役満”に挑む。