4打差8位から出た石川遼(31=CASIO)は、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69と1つ伸ばすにとどまり、通算5アンダー、205で11位に後退した。11アンダーで首位の小平智との差も6打差に広がった。

4番パー4で、第2打を2メートルにつけて最初のバーディーを奪った。6番パー5は2オンに成功。8メートルの上りのイーグルパットは、わずかに決められなかったが、20センチに寄せて難なく2つ目のバーディーを奪った。9番パー4は、第2打を1メートルにつけて3つ目のバーディー。大勢のギャラリーをわかせて折り返した。

後半は5ホール続けてパーを並べたが、15番パー3で痛恨のダブルボギーをたたいた。ティーショットが大きくグリーンをオーバー。林からの第2打のアプローチは強く入り、グリーンの反対側にこぼれた。ようやく第3打でグリーンに乗せ、1.5メートルに寄せたが、ボギーパットがカップに蹴られ、一気に2つ落とした。今季2勝目、今大会3年ぶり3度目の優勝が遠のく格好となった。

ホールアウト後、15番を振り返り「非常にもったいなかった」「狙い方のミス」などと、悔しさを押し殺して反省の言葉を並べた。

結果的にはパーだったが、直前の14番パー4で“予兆”はあったという。残り110ヤードからの第2打で「距離感、力感のミス」と、ピン手前9メートルと長いバーディーパットを残し、チャンスにつけられなかった。「ウエッジショットなので、3メートルぐらいにはつけたかった。変な流れのまま15番のティーショットを打ってしまった。狙い方のミス」と、ミスの連鎖が起きていたと説明した。それだけに最終日に向けて「何となく、フワッとした感じではいきたくない」と力説。集中力を途切れさせることなく、今季最終戦で1つでも上位を目指していく。