22位から出た西村優菜(22=スターツ)は、1バーディー、1ボギーの72とイーブンパーで回り、通算15アンダー、559で24位となった。45位以内で得られる来季の出場資格こそ獲得したが、多くの試合に出場できる20位以内には2打届かなかった。来季開幕時点では、出場可能な試合数は限定的となる見込み。日米両ツアーに出場するのか、米国のレギュラーと下部の両ツアーを行き来するのかなど、今後は来季の方向性を探ることになる。

1番パー4は、8メートルの長いパットを決め、幸先よくバーディー発進した。だがこれがこの日、最初で最後のバーディーだった。6番パー3で、1メートルのパーパットを外し、3パットのボギー。その後は12ホール連続でパーを並べた。

ホールアウト後のインタビューで、この日のラウンドの感想を求められると、涙が止まらなくなり、両手で顔を覆った。しばらく言葉を発することができなかったが「悔しいです」と絞り出した。「打ちたいパットは打てていたんですけど入ってくれなくて、流れをつかめずに、あっという間に終わってしまったなという感じです」と、涙をぬぐいながら続けた。

「すごい緊張感があってタフな戦いだったんですけど、少し自分に期待している部分もあって…。ちょっと残念です。覚悟はしていたんですけど、距離的な部分でけっこうしんどい戦いが毎日続いていて、その中でも何とかやろうと思ってやっていたんですけど…。厳しいツアーだなと思います」。国内ツアーでも、飛距離では後れを取ることが多かったが、持ち前のショットの精度でカバーしてきた。ただ、より飛距離を求められ、ラフから出すためのパワーも一段と求められる米国のコースが、少しずつ心身の負担を蓄積させていた。「やっぱり、まだまだな部分が多かったので、もっと練習しなきゃという感じです」と、終始涙ながらにインタビューに答えていた。