日本インドアゴルフ協会は21日、東京・渋谷のand GOLFで、男女プロ各4人、計8人が参加して「バーチャルゴルフトーナメント」を初開催した。男女ペアの4組が、スクリーンに向かって実際に打つシミュレーションゴルフを使って9ホール(パー36)で争い、ツアー1勝の片岡尚之(24)、現在はティーチングプロを目指している井上莉花(29)組が優勝した。ベストスコア方式で、片岡・井上組は6バーディー、1ボギーの31、5アンダーで賞金50万円を手にした。

片岡は「序盤からお互いにバーディーラッシュで、20台が出るんじゃないかと思った。途中、ちょっとやられたけど、何とか最後まで粘って優勝できてよかった」と、笑顔を見せた。昨年、ツアー初優勝を飾ったが、今季は未勝利に終わり、優勝スピーチでは「来年こそは絶対に2勝目を挙げます」と宣言した。井上は「めちゃくちゃうれしい。楽しかった」と、声を弾ませた。今後の活動については「ゴルフ界に少しでも貢献できたら」と、SNSなどを通じたゴルフの魅力発信などを継続する考えだ。

バーチャルやシミュレーションゴルフの経験は少ないという片岡は「いつもコースでは景色に惑わされて気持ち良く振れなかったけど、インドアのいいところで、気持ち良く振れたのでショットもよかった」と、コースとは違った魅力について語った。

今回、男子プロに声掛けした、男子ツアーの選手会副会長でもある中西直人も出場したが、初体験のインドアゴルフは最下位に終わった。それでも「楽しかったですね。2回目、3回目と続いてもらえれば。ゴルフとインドアゴルフのコラボレーションは、活性化するんじゃないかなと思います。インドアは夜でもできるわけですし、お互いにアイデアを出し合いながら連係していければ」と、ゴルフ界全体の盛り上がりに期待していた。