国内女子ゴルフツアーで通算7勝の勝みなみ(24=明治安田生命)が25日、東京・新宿のAlpen TOKYO ゴルフ5 フラッグシップストア新宿店で行われた、ファンとの交流イベントに参加した。約25分間のトークショーでは、最後に来季への意気込みを問われ「迷わず行けよ、行けば分かるさ!!」と、色紙にしたためた。母久美さんがファンだという、故アントニオ猪木さんの生前の詩「道」の有名なフレーズを用い、来季から本格参戦する米ツアーに挑戦する現在の心境を記していた。

今季は国内メジャー、日本女子オープンで昨年に続く連覇を果たすなど2勝を挙げた。その日本女子オープンの大会期間中に猪木さんが亡くなり、その際に勝は初めて猪木さんの「道」の存在を知った。「女子オープンの時も、自分を支えてくれた言葉だったので、来年もこの『迷わず行けよ、行けば分かるさ!!』という言葉を大事に、頑張っていきたいと思います」と、来季の意気込みを語った。

2週間前の米女子ツアーの最終予選会(QT)で5位となり、来季は出場権を得た米国が主戦場となる。同い年で今年から米ツアーに本格参戦した渋野日向子からは、すでに大会期間中のホテル事情など、情報収集を始めているという。「この前も(渋野から)『QT頑張ってね』ともらったりとか、QTが終わった後も『これから一緒に戦えるのが楽しみ』とか、メッセージをもらったので、相談していきたいなと思います」と、仲良しの頼もしい仲間も心強い存在のようだ。

今季の自己採点を求められた際は「70点でした。メジャー優勝できたり、アメリカのQTがうまくいったりして、よかったんですけど、やっぱりツアー3勝以上というのを目標に頑張っていたので、そこをクリアできなかったのが悔しかったですね。自分が決めた目標は必ず達成したかったので、なかなか100点とは言えなかったですね」と回答した。ただ「対応力が身に付いてきていると感じました」と、成長も感じている。

「昨日は先輩プロとかもいる10人ぐらいのクリスマス会がありました。私は小祝さくらちゃんから、かわいいヘアピンをもらいました」と、つかの間のオフを楽しむなど、心身ともに充電してから渡米する。「不安だらけ」と口にしたが、一方で「迷わず行けよ、行けば分かるさ!!」と、自らを鼓舞。来季の戦いぶりを、誰よりも勝自身が楽しみにしている様子で、終始表情には充実感が漂っていた。