【オーガスタ(米ジョージア州)1日=近藤由美子】昨年の全米女子アマ覇者の馬場咲希(17=東京・代々木高)は14位で出て、6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのベストスコア70で回り、通算2アンダー、214で日本勢最上位の5位に入った。世界アマランク1位のローズ・チャンが通算9アンダーで並んだジェニー・べ(ともに米国)とのプレーオフを制して優勝。荒木優奈は9位、六車日那乃は22位だった。

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次週に男子メジャー、マスターズ・トーナメントが行われる会場で、馬場が全米女子アマ覇者の貫禄をみせた。スタート時は首位と13打差。

「せっかくのオーガスタ。最後まで諦めずにプレーしました」

この日ベストスコアで回り、すがすがしい表情を見せた。

前半は快進撃をみせた。10番インスタート。祈りたくなるほどの難所で「アーメンコーナー」として知られる、11番パー4と13番パー5でバーディーを奪取した。

前半は4バーディー、ノーボギー。予選ラウンド2日間、不調に苦しんだショットもしっかり修正。「すごくいいリズムだった」。

後半は苦戦した。「3番でパーパットを外してから、耐える時間に耐えられず崩れてしまった」。4番パー3は風でティーショットがグリーン奥に流され、ダブルボギーをたたいた。

ショックを引きずる中、悪天候で競技中断。いすに座ったまま、約2時間眠り込んだ。「最初はうわーって感じでしたが、だんだん眠くなって。あーよく寝たって感じで(笑い)。ショックを忘れられて良かった」。

再開後、6番パー3でボギーとしたが、7番パー4、8番パー5で連続バーディー。特技の「寝ること」で切り替えに成功した。

オーガスタでの収穫に「最後まで諦めないことの大切さ」を挙げた。途中、リーダーボードに上がった自分の名前を見つけ「あ、BABAいる、BABAいる!」と目に焼き付けた。

次週のマスターズを観戦。刺激も受けて、米ツアーメジャー、シェブロン選手権(20日開幕)に臨む。