ツアー未勝利ながら、昨季は年間ポイント8位だった菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が、初優勝へ3位と好発進した。4バーディー、ボギーなしの68で4アンダー。6アンダーの首位申ジエ(韓国)と2打差につけた。今季は前週まで出場5戦で、トップ10入りは1度だけ。3位発進は今季自己最高となった。従来は日を追うごとに順位を上げることが多く、逆転優勝の期待が高まる。

雨で各選手がスコアを落とす中、菅沼は出場108人で唯一、ボギーなしで回りきった。6番パー4の第2打、11番パー5の第3打を、ともに1メートルにつけてバーディー。13番パー3で6メートルのパットを沈めて伸ばすと、18番パー5は第3打を1・5メートルにつけてバーディーで締めた。「4アンダーが目標だったので、予定通り回れてよかった。雨は好き。より集中できるから」と、笑顔で声を弾ませた。

昨季のトップ10入り15回はツアー5位の多さだが、優勝はあと1歩届かなかった。「“優勝”と思いすぎると遠ざかる気がする。楽しんでプレーしたい」と気負いはない。「熊本はすごく好き。ダッフィーとかクマのぬいぐるみもいっぱい持ってるし(笑い)。熊本城も好き」。コース外の楽しみを見つけることも初優勝への近道と信じている。