タイガー・ウッズが目標の鹿児島・開陽高の通信制課程で学ぶ3年の有薗純(17=霧島)が初優勝を飾った。最終日も自信を持つアプローチショットを武器に2バーディー、2ボギーの70で通算8アンダー。今年1月から、ツアープロゴルフコーチの井上透氏から指導を受けており、向上したマネジメント力も役立てた。なお、上位12人が日本アマゴルフ(6月27日開幕、北海道・ツキサップGC)の出場資格を得た。

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薩摩のタイガー・有薗がパープレーで逃げ切った。18番でパーパットを沈め、右手を突き上げた。高3で初優勝し「淡々と自分のゴルフができて良かった」と声を弾ませた。

最終日は2位と3打差スタートで余裕があった。自信を持つアプローチショットでボギーを量産しない安定ぶり。前半1番パー4で、いきなりボギーをたたき「終わった思った」が、その後2バーディー奪取で復活して、通算9アンダーターン。後半も10番のボギー以降、すべてパーと崩れず、3打差を死守した。

ツアープロゴルフコーチの井上透氏の指導も功を奏した。月1回、鹿児島から横浜市まで飛行機で通い、学んでいる。「ゴルフ自体に大きな影響はないが、『マネジメントがあれば、ある程度良くなる』と言われた」といい、コース攻略もはまった。日本アマへは「トップ10に入りたい」。いい流れで、プロテスト2次試験(7月)にも臨む。【菊川光一】

○…東北福祉大2年、田崎春樹(20=大村湾)は、6バーディー、2ボギーの66で追い上げたが、3年連続2位に終わった。首位と7打差スタートの最終日。猛チャージをかけ、17番の3連続バーディーで2打差まで迫ったが、勝負をかけた18番のボギーで終戦。「毎年何をしているんですかね。3度目の正直で行きたかったが、2度あることは3度ありました」と肩を落とした。