ルーキーの呉佳晏(ウーチャイェン、19=台湾)が6バーディー、1ーボギーの5アンダー67で首位に立った。1打差の2位に地元・兵庫出身の大林奈央。ECC学園高卒業生の与語(よご)優奈(18)が2アンダー7位で神谷桃歌(17)とともにアマチュア最上位。ホステスプロの村田理沙(27)は1アンダーで15位につけた。

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ステップアップツアーで2週連続2位のルーキーが好スタートを切った。呉佳晏は「ショットもパットも良かった」と前半で3つ伸ばすと、後半でも11番、さらに14、15と連続バーディーを奪った。

16番を3パットボギーとし、迎えた18番の2打目。「めっちゃボールの後ろを打っちゃいました」。本人も「珍しい」と苦笑する大ダフリで35ヤードを残したが、ここから1メートルに寄せ、パーでしのいだ。

昨年のプロテストに合格し、ステップアップツアーに本格参戦。日本と台湾のコースの違い、特に日本のグリーンの速さに「打ち過ぎそうで怖い」ととまどいもあったが「慣れてきました」。日本ツアーのギャラリーの多さにも「拍手とか『ナイスオン』のかけ声がうれしい」とほほ笑んだ。

日本の生活にもなじんでいる。休みの日は「家でゆっくりしたり、日本語の勉強が好きなのでやってます」。勉強の成果か日本語もうまい。「友達にはウーちゃんって呼ばれているので呼んでもらえたら」。日本食も口に合うようで「焼き鳥の串焼き、モモやレバーが好きです」。今大会前にも食べたといい、パワーに変えている。

台風や梅雨前線の影響で明日以降の悪天候も予想されるが「今日のいい感じが続いてほしい。優勝目指してベストを尽くしたい」。初優勝を見すえた。