川岸史果(28=加賀電子)が佐久間朱莉とのプレーオフを制し、逆転で今季初勝利、マンシングウェアレディース東海クラシック以来約6年ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げた。
涙の復活優勝だった。18番で行われたプレーオフ。川岸は3メートルの微妙な距離のバーディーパットを強気でねじこんだ。佐久間は第2打を池に入れたものの、第4打をピン30センチにつけるスーパーショットをみせていた。レギュラーツアーでは初のプレーオフ。その重圧にも負けず、優勝を決めた。ガッツポーズを決めると目には光るものがあった。「いろいろな思いがこみ上げてきて…。うれしいです」。プレー後のインタビューで再び川岸は涙した。
親子でつかんだツアー通算2勝目だった。キャディーを務めたのは母麻子さん。川岸は「母の前で勝ったことがなかったので勝てて良かった」と喜んだ。
悪天候などで27ホールの短縮競技となり、決勝ラウンド(R)は10~18番までの9ホールだけ。決勝Rは首位に1打差4位で出て、4バーディー、ボギーなしの32で回り、通算9アンダーだった。
アイアンショットとパターがさえた川岸は「調子がいいのでこの状態を保ち、もう1勝できれば。これからも応援をよろしくお願いします」と今季2勝目を目標に掲げた。