首位から出た岩井千怜(20=Honda)が7バーディー2ボギーの5アンダー67で回り、通算19アンダーの197。2位に5打差をつけ、独走態勢に入った。
前半だけで5つ伸ばすと、後半に入っても11番、14番でバーディー。エネルギーがなくならないよう、ラウンド中も「おにぎりに振りかけかけたやつと干し芋。それにウイダー(inゼリー)」でチャージした。
一時は2位に7打差をつけたが「自分に集中しすぎていた」と気づかなかった。終盤、「『まっすぐ行け』と気持ちを込めて振ったんですけど、ダメでした」と左へのミスが出て2ボギーをたたいたが、「(ボギーは)途中で来ても、最後で来ても変わらない。途中なら『取り返してやる』と思いますし、最後なら『また明日』と切り替えのスイッチが入る」と引きずることはない。
最終日、完全優勝を達成すれば新記録も見えてくる。
トーナメントレコードは12年のキム・ヒョージュ(当時アマチュア)と21年の青木瀬令奈の通算17アンダー271。明日の結果次第だが、第3日を終えた時点で上回っている。
さらに、16年の大王製紙エリエール・レディースでテレサ・ルーが記録したJLPGAツアーの72ホール(パー72)の最少ストローク記録、通算24アンダー264の記録更新にも期待がかかる。
記録については「うーん。1打1打に集中した結果がレコードだったらうれしいですけど、それを目指してやるのは意識していません」と自然体。2位と5打差とはいえ、山下美夢有、申ジエらが逆転を狙うだけに「ゴルフは何があるか分からないので、1打1打に集中してアンダーを出したい」。いつも通りのプレーで結果を引き寄せる。