プロ8年目で初優勝を飾った蛭田みな美(26=ユアサ商事)が、副賞として主催の日本キャタピラーから重機の「ミニ油圧ショベル303SR」を贈呈された。

名称では「ミニ」となっているが、あくまでも重機の中での「ミニ」。一般家庭に置くことができるようなものではない大型サイズだ。ただ、そこは出身の福島県鮫川村に現在も住み「家の裏は牛の飼料を植えている草原」という環境。この日「お父さんがほしがっているんですよね」と、笑って明かした。

この副賞。21年大会で小祝さくらが優勝した際に「雪の日に近くのコンビニに行くのにも使えたらいい」と話し、話題を呼んだ。このコメントで小祝は、同年末に行われたJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)アワードの「ベストコメント賞」を受賞。実際には免許を持っていないこともあって、コンビニに行くことはなかったが、北海道に住む祖父に贈呈して喜ばれたという。

多くの選手の場合、実際に使うことができない副賞は、相当額の賞金に返還するか、必要な関係者に譲渡するという。現実的な話として蛭田は「たぶん、お世話になっているコースにあげることになると思います」と語った。ただ、父宏さんが欲しているのも事実。「来年も勝つしかないですね」と、冗談交じりに、副賞狙いで、来年の今大会での連覇することを早くも目標にしていた。