首位から出た菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が逃げ切りでツアー2勝目を挙げた。3バーディー、1ボギーの70で回り、通算14アンダーの274。優勝を決めるとキャディーと抱き合って喜んだ。

4日間を通して、高速グリーンとなった今大会。苦労する選手も多い中、「このぐらい速い方が好きですし、イメージが出やすい」と苦にせず。4番ショートでこの日初バーディーを奪うと、9番も取り後半へ。12番ロングでは2オンに成功し楽々と3つ目のバーディー。17番で初ボギーをたたいたが、逃げ切った。

福田真未(31)山下美夢有(22)尾関彩美悠(20)が3打差の2位。

菅沼にとって悲願の初優勝となったNEC軽井沢72は3日間競技だった。「3日間で優勝できましたけど、今週は4日間。4日間で勝つのは強い選手という印象があるので、あまり気負わず楽しくプレーしたい」。2日目に首位に立ち、有言実行した。

この大会で引退したイ・ボミのように「ああいう風にファンの人をイヤな気持ちにさせないプレースタイルを見習いたい」と話していた自称“アイドルゴルファー”が、明るく笑顔のプレーでファンを魅了。後継者に名乗りを上げる勝利を挙げた。

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