男子ゴルフツアーの国内開幕戦、東建ホームメイトカップが28日、三重県の東建多度CC名古屋で始まる。

2シーズンぶりのツアー勝利を目指す石川遼(32=CASIO)は26日、会場で取材に応じ「試合を楽しみにしてきた」と初日を待ちわびた。

昨季はシーズン未勝利に終わったものの「めっちゃいいシーズンだった」と振り返る。その上で、ZOZOチャンピオンシップや日本シリーズでは内容面で悔しさがあったとし「去年のシーズンの借りを、去年に返せなかった。今年は返さないと」と意気込む。

オフには約3カ月間、フィジカルトレーニングに励み、体幹、身体全体をバランス良く鍛え抜いた。

「去年よりアップデートした自分を、自分自身に見せたい。不安や緊張もあるけど、与えられている状態で最善の選択を取りたい。ベストの結果を狙うということではなく、いかに最善の選択をしていけるか」

昨年の開幕戦では最終日を首位タイで迎えたが、3位に終わった。18年には2位に入るなど、開幕戦で5位以内は4回あるが、白星発進はまだない。今年こそ-の意気込みがあるかといえば、決してそうではないようだ。「開幕戦の成績がその年を物語るかといえば、経験上、そうではない。ふたを開けてみてのお楽しみという感じですかね」。いつものように自然体で、シーズン初戦に臨む。【奥岡幹浩】