米男子ゴルフのテキサス・オープンは5日、テキサス州サンアントニオのTPCサンアントニオ(パー72)で第2ラウンドが行われ、80位から出た松山英樹は4バーディー、2ボギーの70と伸ばして通算1アンダー、143で首位と10打差の34位となった。前日30位の久常涼は2バーディー、4ボギーの74とスコアを落とし、通算1オーバーの63位で決勝ラウンドに進んだ。アックシェイ・バティアが11アンダーでトップを維持し、5打差の2位にラッセル・ヘンリー(以上米国)ら3人が並んだ。

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最終9番パー4の第3打。松山はグリーン左奥のラフから巧みなロブショットでピンそばに寄せ、ナイスパーで締めくくった。初日の80位から盛り返して予選通過。それでも「いいところ、悪いところの差がなかなか埋まらない。やってはいけないミスが多々出ている」と険しい表情だった。

最も反省したのは、同じ9番での2打目。フェアウエーから放った一打はピンを大きく越え、ピンチを招いた。6番パー4で2メートルのチャンスをつくってバーディーを奪うなどアイアンショットは復調気配だった。しかし「最後のミスで全部なくなった」と吐き捨てるように言った。

次週は11日開幕のマスターズ(米ジョージア州オーガスタ)。21年以来2度目の制覇を狙う大舞台に向け、修正に残された時間は限られるが「何かいいものがつかめるようにしたい」と、練習場で一心不乱に打ち込んだ。