仁科優花(千葉・白井中3年)が4アンダー68をマークして通算5アンダー139で優勝し、IMGA世界ジュニア(7月9~11日、米カリフォルニア州サンディエゴ)代表メンバー入りを決めた。第1日首位の山下萌寧(兵庫・甲子園学院中2年)は78と崩れたが、貯金が利いて通算2オーバー146で2位となって同代表の座を手にした。

3打差2位でスタートした仁科は「確かにいいゴルフだったと思います。ロングパットが入ったとかの偶然ではなく、ショットでつけてバーディーを取れましたし、安定したゴルフができました」と振り返った。前半1つ伸ばしたときはまだ上がいたが、12番パー3で130ヤードを9番アイアンで60センチにつけ、続く13番パー5では80ヤードの第3打を1・5メートルにつけて連続バーディーを奪って抜け出した。最終18番パー5では「グリーンが見えないし、いつも届かないので狙っていなかったんですけど、飛んでいた」という3番ウッドの第2打がグリーンに乗ってびっくり。バーディーで締めた。

終わってみれば2位に7打差の圧勝で「目標の5アンダーを出せたのはよかった」と笑顔を見せた。

世界ジュニア出場は22年11-12歳の部以来2度目。「飛距離に自信がありますし、アイアンのコントロールも武器だと思っているので、かみ合えばスコアを出せると思います」と意欲をみせた。

前日68で飛び出した山下は苦しい展開だった。1つ落として折り返した後半、17番までに3つ落とし、18番でダブルボギーをたたいてこの日78。それでも他の選手も伸びず、2人目の代表の座をつかんだ。「今日は何もいいところがありませんでした」と肩を落としたが「スタートからずっと日本代表になりたいと思ってやりました」という気持ちが通じた。

昨年は11-12歳の部で出場。2年連続の世界ジュニアに向け「去年は初日に失敗した(76)ので、今度は初日から頑張ってシード権を目指したい」と意気込んだ。