佐久間朱莉(しゅり、22=大東建託)が、歴史的圧勝で今季4勝目を飾った。6バーディー、1ボギーの67で回って263の完全優勝。通算25アンダーはツアー歴代2位で、大会記録を6打も更新。悲願の年間女王に大きく前進し、獲得賞金も史上7人目となる2億円突破に王手。来季から米女子ツアーに挑戦する可能性も明かした。2位は通算14アンダーの阿部未悠(25)。
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2位と11打差の歴史的圧勝に、佐久間は「差がありすぎるので、どういう気持ちでプレーしたらいいんだろうと思っていた。でも、毎日4つ(スコアを伸ばす)という目標を決めていた」。プロ5年目の今季は4月のツアー初優勝から、半年で4勝を挙げた。
心身で充実する。4日間の平均でフェアウエーキープ率は約77%、パーオン率は72%、パット数は24・75と、確かな技術が全てがかみ合い、2つのイーグル、23のバーディーを量産。ボギーはわずか2つで、崩れる気配は全くなかった。
国内94勝のレジェンド、尾崎将司の門下生は「最初と最後3ホール、いいスタートと、いい締めで終われと教えていただいた。ジャンボさんの学びを生かせている」と、成長した精神面にも胸を張った。
悲願の年間女王へ、大きく前進した。1位を走る年間ポイント(メルセデス)ランキングは、2位神谷そらに約541ポイント差をつけた。「終盤になってきて、年間女王を意識してしまう状況での4勝目は大きい。あと5試合で1勝できれば」。ダメ押しの白星も目指す。
岩井ツインズや渋野日向子ら、米女子ツアーを主戦場にする実力者が参加したこの大会で、実力を発揮。11月の日米共催大会TOTOジャパンクラシックで優勝できれば、昨年の竹田麗央のように、その権利で米国に渡るかもしれない。
「勝てれば考えたい。行くのも視野に入る。(可能性は)ゼロではない」と、流れに逆らう気はない。
今大会の高額賞金3600万を手に入れ、獲得賞金は約1億9600万円とし、史上7人目の2億円突破にも王手をかけた。「昨年までは1億円にいきたいと思っていたんですが…」と戸惑う22歳には、最高の未来が待つ。
◆佐久間朱莉(さくま・しゅり)2002年(平14)12月11日、埼玉・川越市生まれ。埼玉平成高入学前の18年3月、尾崎将司が設立の「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」入門(同じ1期生に西郷真央)。21年6月に初挑戦のプロテストにトップ合格。同年11月の下部ツアー京都レディースでプロ初勝利。25年4月KKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝、ブリヂストン・レディースで初の完全優勝、6月アース・モンダミンカップで3勝目。今季は平均ストローク(70・1)や年間トップ10(15回)などでツアー1位。155センチ。家族は両親と兄。
【佐久間の記録メモ】
◆通算25アンダー 14年大山志保の通算19アンダー(269)を6打も更新する大会新。24年大東建託・いい部屋ネットレディースの川崎春花の28アンダーに次ぐツアー歴代2位。
◆2位と11打差 最大差ストローク優勝は、国内女子では96年伊藤園レディースのローラ・デービース(英国)の15打差。日本勢では73年東海クラシックの樋口久子、98年伊藤園レディースの服部道子、04年日本女子オープンの不動裕理の11打差で、これに並んだ。
◆4日間大会の複数回完全優勝 過去に森口祐子、宮里美香、申ジエ、山下美夢有が達成も、同一年での複数回達成は佐久間がツアー史上初めて。
◆賞金2億円突破 イ・ボミ(韓国)ら過去6人(7度)おり、佐久間が達成すれば史上7人目。

