日本プロゴルフ協会(PGA)は24日、都内で総会を開き、新会長にツアー通算30勝の倉本昌弘(58)が選出された。

 元副会長らが暴力団幹部と交際があった不祥事を受けての「出直し選挙」で、現会長の森静雄(60)との一騎打ちで退けた。

 総会後の会見で倉本は、現状を「PGA発足以来の最大の危機」とし、自ら各地区に出向いて、反社会的勢力との関係根絶を訴える構えを表明した。

 同時に改革の具体案として<1>ゴルフ人口の底辺拡大<2>PGAスクールの確立<3>PGAの組織改革<4>男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)との連係を挙げた。

 倉本は、99年にツアー部門がPGAに反旗を翻す形で独立し、JGTOを発足させた時の中心人物。一時は新会長への立候補も、PGAとJGTOの統合が狙いとされていた。この日、倉本はPGA新会長となることに「批判があることも承知している」と話し、JGTOとはひとまず、別組織としてより連係を深める意向を強調した。