<男子ゴルフ:トーシントーナメント>◇初日◇6日◇三重・涼仙GC(7169ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1600万円)

 佐藤祐樹(31=熊本空港CC)が1イーグル、8バーディー、1ボギーの63を出し、9アンダーで首位発進した。得意のパターを武器にツアー自己ベストをマークし、単独トップに立った。昨年ツアープロを引退した古閑美保(30)らと坂田塾1期生として腕を磨きながらも、今季からツアー本格参戦の資格を得た、昨季まで獲得賞金0円の遅咲き男が初Vに名乗りを上げた。

 1アンダー以上が103人も出たバーディー合戦の中、佐藤がスコアを伸ばした。3番、5番、8番で5メートルパットを沈め、9番パー5ではイーグルを奪取。11番はボギーとしたが「パットが良くリズムに乗れた」と、12番から4連続バーディー。自己ベストの6アンダーを更新する9アンダーをマークし、単独トップで初Vに向け弾みをつけた。

 熊本の坂田塾1期生で、引退した古閑らと同期。九州学生を連覇するなど将来を期待されたが、10年まで過去7度もツアー出場優先順位を決めるQTにはね返された。しかし昨年2月に朱加夫人(29)と結婚し「気合が入りました」(佐藤)。8度目の挑戦となった昨年のQTで32位に入り、今季からツアー本格参戦の資格を得た。そんな遅咲き新人は10月3日に第1子も誕生予定。「実質、今季がツアーデビュー。頑張って稼がないと」と表情を引き締めた。

 後輩女子プロの井芹美保子の紹介で専属トレーナーをつけ、一昨年から体幹を鍛え始めた。「体の感覚が鋭くなった」との手応えがある。2日目以降もバーディー合戦が続く気配だが「伸ばし合いは好き。上昇気流に乗りたい」と勢いづいていた。【藤中栄二】

 ◆佐藤祐樹(さとう・ゆうき)1981年(昭56)4月6日、熊本県生まれ。小5で坂田塾に入門。九州東海大時代は九州学生を連覇。04年プロ転向、08年プロテスト合格。ツアーは11年まで3戦出場のみですべて予選落ち。179センチ、77キロ。