全日本バレーボール高校選手権大会が来年1月5日、東京体育館で開幕する。

 男子の東北(宮城)は“高さ”を武器に9大会ぶり2度目の優勝に挑む。リベロを除いて、昨年度の全国レギュラー全員が残る。身長2メートルジャストのセンター小野寺太志と185センチのレフト阿部友輔の1年生2人がスタメン入り。先発平均身長は187センチで、リベロを除く6人全員が183センチ以上だ。司令塔のセッター佐藤凜太郎主将(3年)は「高さがあるので、トスが乱れても上から打ってくれる」とパワフルバレーに自信を持つ。

 レフト松林憲太郎(2年)と左利きライト鈴木匡教(3年)の両サイドのエースを軸に、攻守のバランスが整った。中学3年の昨夏まで野球部だった小野寺は、まだ粗削りながら、将来の日本代表候補にも挙げられる逸材。全国随一の高さを生かし、速攻とブロックの中心になる。機動力と攻撃バリエーションも増し、佐藤主将は「攻める気持ちを忘れないで、日本一を目指したい」と意欲を示した。【佐々木雄高】