<全国高校ラグビー:佐賀工28-0日本航空石川>◇30日◇2回戦◇花園

 トンガパワーを完封した。佐賀工がプラン通りの試合運びで、トンガ人留学生2人を擁する日本航空石川に快勝した。

 「5番(ハフォカ)と8番(トゥイアキ)をマークした。しっかり練習した成果が出た」と枝吉巨樹監督(37)は満足そうに振り返った。自陣で守る時間の方が長かったが、インゴールには入れなかった。前日はOBで明大に進んだ大型選手2人が練習に参加し「仮想」の相手を務めてくれた。試合でも、2人がボールを持てば「トンガが来た!」の合言葉をつくってまで止めた。「まともにいけばはじかれる。しがみつく感じ」と江島佑太主将(3年)は秘策を明かす。

 その江島は密集でハフォカに踏まれ、右目上から大量出血する場面もあった。それでも「自分が悪い。滑って相手の足をかるように転んでしまったから」と明るい。元日にAシードの常翔学園と戦う最初の目標をクリアした。「全力でぶつかる」と気合をこめた。