日本卓球協会は10日、東京都内で理事会を開き、新リーグ設立に向けた「Tリーグ」構想を承認した。将来的なプロリーグ化を視野に作業を進めてきたが、実業団チームからの反対意見もあり企業、クラブ、学生などプロ、アマが併存する形式に方針を変更した。2018年秋の開幕を目指し、来年3月に統括機構を発足させる。

 日本協会の星野一朗専務理事は「日本で普及、強化を図る手段としてプロにはこだわらない方がいい」と方針転換の理由を説明した。

 構想ではT1リーグ(リーグ名は仮称)をトップに、下部に2部に当たるT2リーグ、地域リーグなどを設ける。T1リーグは男女とも6~8チームで構成する。ホームアンドアウェー方式の団体戦で、年間20試合程度を想定している。

 設立に向けては実業団による既存の日本リーグとの関係などが焦点で、今後参加に向けた説明をしていく。

 プロリーグ設立検討準備室室長として構想をまとめた松下浩二氏は、1チームの登録人数は6~8人、年間経費を1億~1億5千万円とする運営の見通しを示した。地域密着を重要視し、サッカーJリーグのクラブに新チーム設立の働き掛けを進めるほか、バスケットボール男子の「Bリーグ」のチームと協力し、会場を共有するなどのアイデアも示した。