1次リーグ最終戦が行われ、C組の日本はオーストラリアに15-29で敗れて3戦全敗で同組最下位となり、目指していた8強入りを逃した。9~12位決定予備戦に回り、22日にB組最下位のイタリアと対戦する。

 オーストラリアに対し、後半途中まで15-19と粘った日本だが、25分以降の2トライで突き放された。有水ヘッドコーチは「コンタクトの部分で一歩ずつ下がった」と、防御が甘くなっての敗戦を悔やんだ。

 見せ場はつくった。19点をリードされた前半終了直前から反撃し、連続攻撃から最後はプロップ南がトライ。後半もCTB黒木の独走トライのほか、ナンバー8高野もトライを決めた。フッカーの斉藤主将は「トライを取れることを証明できた。それはワールドカップでの収穫」と手応えを口にした。

 残るは順位決定トーナメントの2試合。両方に勝っても9位が最高だが、斉藤主将は「ベスト8に近い順位をしっかり取って日本に帰りたい」と気持ちを切り替えた。

 ◆斉藤聖奈の話 フィジカルのところでオーストラリアが上回っていた。予想はしていたが、自分たちの覚悟がちょっと足りなかった。しっかり受け止めて、少しでもベスト8に近い順位を取って帰りたい。

 ◆黒木理帆の話 (トライは)素直にうれしかった。外が空いていたので、ここは勝負するしかないと思って、必死で走り切った。

 ◆山本実の話 (オーストラリアの)個にやられた。ボディーブローを受けるようにこっちが疲れて、じりじりいかれた。