全日本選手権6大会連続出場の大島光翔(23=富士薬品)が、72・59点をマークし、2位発進した。首位の片伊勢武アミン(明治神宮外苑FSC)とは1・05点差。左足首のけがを抱えながら大きなミスなく滑り切り、「ほっとしているっていうのが一番」と安堵(あんど)感をにじませた。

9月初旬、ステップの練習中の転倒で左足首を捻挫し、骨挫傷も負った。9月下旬の関東選手権は左足に負荷のかかるジャンプを避け「右足1本で滑った」と言う状態で優勝。この日も回復は7~8割で、トリプルアクセル(3回転半)やトーループは痛み止めを飲んでの一発勝負だったが、本番で決め切った。「ブロック(関東選手権)よりもいい点数が出せた」と、17点近い積み上げに笑みを浮かべた。

けがの功名にする。「けがをしたおかげで、スケーティングだったり表現に打ち込む時間が増えた」。この1カ月間はジャンプが跳べなかった分、エッジの乗り方や体の使い方を意識する練習が増加。基礎を見直し、SPの振り付けを担う村元哉中さんや高橋大輔さんからも表現力を学んだ。「とにかくスケーティング面で、この1カ月練習してきたことを自信持って出すことができるように」と、成果を見せたいところだ。

第1目標は今大会の上位9人が進む年末の全日本選手権。11月1日のフリーへ「お客さんに100%楽しんでもらえるような、そんな演技ができればいい」と思い描いていた。

◆男子SP上位成績

<1>片伊勢武アミン(明治神宮外苑FSC) 73・64点

<2>大島光翔(富士薬品) 72・59点

<3>三宅星南(日本建物管財) 70・96点

<4>田中蓮音(明治大) 69・95点

<5>戸田晴登(東洋大) 68・27点

<6>森本涼雅(オリエンタルバイオ/同志社大) 66・85点

<7>周藤集(明治大) 65・69点

<8>磯和大智(明治大) 63・23点

<9>大久保政宗(法政大) 61・09点