世界ランキング12位の日本は同2位でリオデジャネイロ五輪銅メダルの米国に0-3で完敗を喫した。試合結果よりも、日本のプレーに中垣内監督も、選手も納得できない様子で、一様に暗かった。

 勝者米国のジョン・スパロー監督の記者会見を、中垣内監督は早めに到着したこともあり、会見場で記者と同じように座ったままじっと聞き入っていた。その後会見に臨んだ中垣内監督は「夏に取り組んだことを、みんなに見てもらおうと確認して臨んだ試合だった。米国のサーブで流れを持っていかれてしまった。我々のすべきことが全くできないふがいなさ、フラストレーションがたまる試合。見ている方も同様だったと思います。こういう試合では得るものはない。試合を通して学ぶことが少ない試合」と、率直な感想を口にした。

 サーブが強烈なのは分かっていたことだが、対応できない。初戦からくる緊張もあり、レシーブが乱れて攻撃に迫力を欠き、得点を許した。「ぶつかっていく気持ちを、明日から試合で出していきたい。できないとは考えてません。もっとできるはずだと思います。それだけに、今日の試合は残念だ。サーブについてはそれなりの準備して臨んだが、後手後手に回ってしまった。世界には120キロのサーブを打つ国もいる。今日のアメリカはそこまでは速くはない。もう少しやりようあったのではないか」と、自問自答する口調に、力を出し切れなかった試合への悔いが見えた。

 今後も世界ランキング上位チームとの対戦が続く。前回大会2013年は5戦全敗で終わっている。