秋田ノーザンハピネッツが仙台89ERSを80-69で下し、開幕10連勝を決めた。MVPに選ばれたカディーム・コールビー(27)が18得点と爆発し、今季唯一の聖地・県民体育館でのハロウィーンナイトを制した。今日29日の第2戦も制して連勝を伸ばす。

 不気味なペイントでコートサイドに陣取った秋田ブースターが、笑顔でガッツポーズを繰り返す。7点差で迎えた第2Q途中、コールビーの4連続ゴールで一気に14点差に広げると、よみがえったゾンビたちの表情には、歓喜の笑顔がはじけた。

 「ゴールを決めるとすごく盛り上がってくれてリアクションが良かった。力になったよ」とコールビー。第1Qでは、ゴール下に走り込んだ小野寺祥太(22)がシュートと見せかけたバックパスをフリーで決めた。「コンビネーションは成熟してきている」と好感触を示し、ダンクシュート3本を決めるなど最多得点でMVPに輝いた。

 この日の出場時間はチーム最多の29分台。効果的なタイムシェアが持ち味のジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(48)は「2人の外国人のファウルが増えてしまいしわ寄せがいったが、頑張ってくれた。タイムシェアも必要だがチームが勝利することが重要。しっかり休んで明日につなげてもらいたい」と奮闘をたたえた。秋田の快進撃が、止まらなくなってきた。【下田雄一】