全日本スキー連盟は31日、シーズンの本格開幕を前に東京都内で有力選手の記者会見を開き、11月1日で開幕まであと100日の平昌(ピョンチャン)冬季五輪を見据え、ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)は「まずはいいスタートを切れるように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 17歳で臨んだ前回ソチ五輪は金メダルを期待されながら4位に終わった。昨季はワールドカップ(W杯)で男女を通じて最多に並ぶ通算53勝に到達、4度目の個人総合優勝も果たした。「悔しい思いをばねに今まで練習してきた。はね返すような結果を出したい」と五輪での雪辱を期した。

 ソチ大会で2個のメダルを手にしたジャンプ男子で45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は「あっという間。まずはW杯で勝つことをイメージして頑張る」と抱負を語った。冬季五輪で史上最多を更新する8度目の出場を目指し「回数を重ねるごとにプレッシャーと不安が募ってくるが、熱い気持ちで(五輪)切符を取りたい」と意気込んだ。

 ノルディック複合でソチ五輪銀メダルの渡部暁斗(北野建設)は、複合で日本勢初の個人の金メダルを狙う。「最初の1人になれたら。一試合一試合ベストなレースをすることを心掛けて日々過ごしたい」と話した。