競泳の男子選手(21)が昨年9月の日本学生選手権(大阪府門真市)のドーピング検査で興奮作用のある禁止薬物に陽性反応を示した問題で、予備のB検体も陽性だったことが14日、関係者への取材で分かった。

 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が近く処分を決定し、公表する。国内の競泳選手では初の薬物違反が確定し、数カ月の資格停止処分となる見通し。

 関係者によると、世界反ドーピング機関(WADA)の検査機関で調べたところ、選手が服用していた海外のサプリメントから興奮剤が検出された。製品のラベルには禁止物質が含有されているとの記載がなかった。重大な違反ではないものの、過失はあったと判断されるとみられる。

 同選手は自由形短距離で全国高校総体(インターハイ)を制した実績がある。主要国際大会の日本代表経験はない。