ロシアのプーチン大統領は2月28日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪でメダルを獲得した選手を招いた勲章授与の式典をモスクワのクレムリン(大統領府)で開いた。フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ(15)や銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(18)らに友好勲章のメダルが授与された。

 勲章授与式が終わるとメダリストらは政府庁舎に移動。贈呈されるドイツ車BMWの新車の鍵をメドベージェフ首相から受け取った。

 ザギトワに続き、2番目に勲章を受け取ったメドベージェワは「私たちは自分たちの演技に余すところなく全ての心を注いだ。メダルは母国のために勝ち取ったものだ」とスピーチし、ロシア政府の支援に感謝した。

 ザギトワはBMWのプレゼントに「車は運転できないが、将来練習する。贈られた車は両親が乗る」と話した。

 ロシアでは五輪メダリストに高級車が贈られる“伝統”があり、2010年バンクーバー冬季五輪と12年ロンドン五輪後はアウディ、14年ソチ冬季五輪後はメルセデス・ベンツ、16年リオデジャネイロ五輪後はBMWが贈られた。