26年冬季オリンピック招致を目指してきた札幌市が、目標を30年大会に変更したいとの意向を日本オリンピック委員会(JOC)に伝えていたことが10日、関係者への取材で分かった。秋元克広市長とJOCの竹田恒和会長が14日に東京都内で会談し、今後の対応を協議する。JOC内では26年大会招致からの早期撤退は30年を目指す上でもマイナスとの意見が根強く、目標変更の是非を慎重に判断する。

 札幌市では31年春に予定される北海道新幹線の札幌延伸など、市街地の大型再開発を控えている。再開発と歩調を合わせてオリンピック向けのインフラ整備も進められるため、30年招致を望む声が経済界を中心に大きい。関係者によると、市は地元の要望を踏まえ、目標変更が可能かどうか事務レベルでJOCに打診した。