日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受け29日、関東学生連盟が緊急理事会を開催し、日大アメフト部関係者の処分を決めた。

 内田正人前監督と井上奨(つとむ)コーチは最も重い除名処分。反則行為を行った宮川泰介選手と日大アメフト部自体は18年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分となった。森琢コーチは資格はく奪処分が科された。

 関東学生連盟は緊急理事会の後に会見を行い、この件についておわびするとともに、この処分にいたる連盟の規律委員会の調査について委員長を務める森本啓司専務理事(48)が説明した。宮川選手は22日の会見で悪質な反則を内田前監督、井上コーチによる指示と供述したが、翌23日には両者が会見で否認。調査を行った関東学生連盟の規律委員会は内田前監督による「(悪質行為を)見ていなかった」という内田氏の供述は虚偽であると認定。「QBをつぶせ」にこめられた意図も、相手選手をけがをさせる意味だったと認めた。

 規律委員会は9日に発足。日大関係者、当該選手、関学の関係者、審判、当日の試合会場で目撃した人ら20名にヒアリングを実施。また、当該試合の動画、独自ルートで入手した音声データなども参考に28日まで調査を行った。