今季4年ぶりに現役復帰するフィギュアスケート男子の高橋大輔(32=関大KFSC)が23日、横浜市内で行われたアイスショー「フレンズオンアイス」公開リハーサルの後、取材に応じた。

現在痛めている左足内転筋肉離れの状況や、復帰戦の近畿選手権(10月5日開幕、兵庫・尼崎)に向けての意気込みなどを語った。

-けがをしたのは、いつごろ、どのような状況だった

高橋 (今月18〜20日の)広島(アイスショー)プリンス(オンアイス)公演の前に北海道で合宿をしており、サルコージャンプをパンクした時に痛めてしまった。次の日に練習したときにステップした時にまた痛めてしまった。

-初戦まで1カ月

高橋 アクセル(3回転半ジャンプ)までは戻ってきた。ブロック大会(近畿選手権)できっちり演技し、西日本選手権へ通過できるようにがんばりたい。

-今季どうすれば笑顔で終われるか

高橋 今の目標は全日本の最終グループに入ること。今は、できないことができるようになっているのがうれしい。今季、自分がどこまで成長できるか楽しみ。少しでもできることが増えていけばいい。

-今、焦りの気持ちは

高橋 けがした時は「やっちゃったな」と思った。(アイスショーでのSP、フリー演技の披露が)できなくなったことで、不安は出てきた。でも、試合の前じゃなくてよかったという思いもある。(復帰時に)思っていたより、うまくいかない(笑い)。想像以上に遅れている。焦っても何もいいことはない。焦ったところでできるのは、そのまま。それを受け入れてやるしかない。メンタルが強くなった。

-SP(シェルタリングスカイ)、フリー(ペールグリーンゴースツ)それぞれ気に入っているところ

高橋 SPは、久々に『ステップをしますよ』というアピールをしてステップに入っていく。すごくなつかしい感じ。曲は自分自身も入り込みやすい。フリーは、今までやったことがない、感情を入れるのがすごく難しい。曲的に、後ろからあおられる感じ。このプログラムを滑りきる体力をみせつけられたら、違った自分らしさ、表現が出ると思う。

-4回転ジャンプの状況

高橋 練習の中でも、今はできていないに等しい。(ブロック大会を)通過することが大事。状況にもよるが、気持ちとしては(4回転を)入れたい。