女子決勝では、浜松開誠館が97-47で駿河総合に快勝。3年連続3度目の栄冠を手にした。優勝校が出場する全国大会は今月18日に抽選会が行われ、12月23日に東京で開幕する。

浜松開誠館は、優勝の瞬間を3年の5選手で迎えた。第4クオーター(Q)残り3分56秒でタイムアウト。三島正敬監督(43)は、主力の1、2年をベンチに下げ、3年生だけのメンバー構成にした。「最後は3年生全員をコートに立たせて、優勝の瞬間を味わわせたかったんです」。5人は笑顔で躍動した。G鈴木侑(3年)は、監督の親心に感謝して「楽しかったです」と言ったが、「でも、ここで終わりではないので」と引き締めた。

50点差の圧勝劇は、先発出場のPF松岡木乃美(2年)C山本涼菜(1年)ら下級生の活躍によるもので、指揮官も納得顔で言った。「下級生が育ってきたことによって、総合力で勝つことができました」。

3年連続4度目のウインター杯出場が決定。松岡は「3年生にとっては最後の大会なので、自分がリバウンドなどで支えられるように頑張ります」と言った。頼もしい後輩たちと3年が切磋琢磨(せっさたくま)し、本気で全国制覇を目指す。【和田憲明】