世界5位で全米女王、大坂なおみ(21=日清食品)の19年が幕を開けた。同247位で予選勝者のデスティニー・アイアバ(オーストラリア)を6-3、6-2のストレートで下し、「勝ちたいと思っていたから、ナーバスになった」と言うものの、19年開幕を白星スタートだ。

このオフに「肩を少し痛めて、サーブの練習があまりできなかった」。それでも9本のサービスエースで、1度も自分のサービスゲームを落とさず。圧巻だったのは、第1セットの第7ゲームだ。時速180キロ以上のサービスエースを4本たたき込み、粘る相手を突き放した。

決して、予選勝者を得意とはしていない。18年は5回対戦して3勝2敗。ランクは下でも、予選数試合を勝ち上がってきた勢いに押されることもあった。加えて、この日は、相手は18歳と、なかなか対戦がない自分より年下の選手だ。「若いから、よく知らなかった」。初戦という緊張してもおかしくない対戦で、不安材料はそろっていたが、すべてを簡単に吹き飛ばした。

いっそうスリムになった。17年から18年シーズンに入るときは、トレーニングで7キロ減量。19年の今季に向けては、オフシーズンでさらに3キロを減量したが、「もう少しやせたい。筋肉見せたい」と、今季はムキムキ化計画が目標だ。「体が絞れているときは、長い試合にも、長いラリーにも耐えられる。このオフでもフィットネスが最も大事なことだった」。

準々決勝では、同11位のセバストワ(ラトビア)-同149位のダート(英国)の勝者と対戦する。セバストワとは1勝2敗で、18年は2戦全敗。ダートとは対戦がない。苦手セバストワが勝ち上がってきたら、19年を占う大きな一戦となる。

◆WOWOW放送 12月31日~1月6日。男子は連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中。女子は大坂なおみの試合をハイライトで放送。