陸上の富士北麓ワールドトライアルは9日、山梨・富士山GXスタジアムで行われ、女子100メートル障害の中島ひとみ(31=長谷川体育施設)が12秒62の日本新記録を樹立した。追い風2メートル条件下の予選で24年に福部真子が出した従来の日本記録を0秒07更新。アジア歴代2位にも入った。
向かい風0・2メートル下の決勝も同タイムをぴたりとそろえて優勝し、「やっと出せた。次の世界選手権(の参加標準記録)12秒60や50台に向けてすごくいい収穫になった」。6月の日本選手権で初の日本一に輝いた後、目標タイムを持つ選手のハードリング動画を見て、頭の中でリズムやスピード感をイメージしてきた。
レースでは毎回異なる色のネイルをして挑む31歳は「年齢を重ねることはネガティブに捉えていない」と語る。高校時代に全国大会出場を逃せば、社会人になってからは大ケガにも見舞われた。それでも「マイナス、プラスなことに対してもワクワクするような自分がいる」と成長への力に変えてきた。
アジアでも今季トップとなり、9月の愛知・名古屋アジア大会の金メダルへ視界良好だ。今シーズンを「人生最大のチャレンジ」と語る中島を遮る物は何もない。【泉光太郎】

