【バーゼル(スイス)=松熊洋介】男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)が同19位のB・サイプラニース(インド)を21-13、21-8で一蹴。決勝に進出して、連覇へあと1勝に迫った。

勝負どころで一気に畳みかけた。桃田は、10-10から強烈なスマッシュで11点目を獲得。そこからどとうの5連続ポイントで一気に相手を突き放した。8点という大差をつけて、1ゲーム目を奪った。

2ゲーム目はさらに加速した。シャトルを正確に打ち分けて、相手のミスを誘う。1-2から8連続ポイントで一気に9-2。大量リードを奪って、一気に勝負を決めた。

初戦から1ゲームも落とさずに、圧倒的な力で勝ち上がった。「合宿でしっかり準備できているから試合で楽に戦えている」と好調を維持し続けている。この日も前半からスピードの強弱を付けながら得意のヘアピンを多用。強烈なスマッシュも見せて、相手をねじ伏せた。

石宇奇(中国)やアクセルセン(デンマーク)が欠場。世界ランキング2位の周天成(台湾)や、同5位の■龍(中国)も準々決勝で敗れ、桃田の連覇に追い風が吹いている。朴監督も「桃田はこの大会の重要性を分かっている」と太鼓判。ほぼ完璧な内容で勝ち上がってきた桃田。「体力も温存できている。食事も睡眠もしっかり取れています」。心技体すべてそろった桃田が決勝でも相手を圧倒し、連覇を成し遂げる。

※■は言ベンに甚