男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(24=ANA)が、フリーで180・67点を記録し、合計279・05点で優勝した。演技終了後には会場で、報道陣らの囲み取材に応じた。主な一問一答は、以下の通り。

-初戦を終えて今後の課題は

羽生 本当に何回もやっているはずなんですけど、やっぱり毎回毎回、気持ちっていうのは違いますし。特に自分にとっては、ノーミス以外は敗北みたいな感覚が常につきまとった状態で試合をやっている。そういう意味ではまた、新たなプレッシャーと戦いながら試合できたらと思っています。

-今季、昨シーズン入れていなかった新しいジャンプを入れる予定は

羽生 後半4回転3本構成と、とりあえずGPシリーズ中に、ルッツを入れるか入れないかっていうのを考えながら練習したいなと思っています。

-新しいジャンプへの挑戦が多いが

羽生 自分の中で(フリーの)オリジンと(SPの)オトナル(秋によせて)は、完成形っていうのが、その自分が入れたいジャンプの構成、今の構成とその完成形で目指しているジャンプ構成とやっぱり違う。具体的にまだ言わないけど。だからこそ、いろんなジャンプの練習はしないといけないと思いますし、最終的にオリジンとオトナルの完成形のためにも、難しいジャンプをやっていかなきゃと思っています。

-4回転アクセルはどの段階か

羽生 とりあえず回ってこけてます。あとは降りるだけかなとは思っているんですけど。まぁ、回るだけでいっぱいいっぱいの所はちょっとあります。

-先日、4回転フリップも跳べてると言っていた。全部の4回転を目指すのか。

羽生 そこまでは考えてないですね。ただ最終的にアクセルまで跳べて、自分にも余裕があって、公式の記録として全種跳べました、というのは欲しいなって思ったらフリップ入れます。

-やっているとそういう欲が出るか

羽生 もともとアクセルは跳びたいと思っていた。ただ思ったよりも壁が分厚くて苦戦はしている。今は本当に、4Aやるためにスケートやってるなって思う。そのために生きてるなって思います。

-2022年(北京五輪シーズン)になったら、その時はどうするのか

羽生 そのままやってたら出ます。負けるぐらいだったら辞めろっ、て思ってるんで自分は。本当にはっきり言って。ぶざまな姿は絶対見せたくない。それまでやってるんだったら、多分4Aを目指しながら、全種クワッドを目指しながらやっていると思います。今もその気持ちで練習はしていますし。