【ケロウナ(カナダ)27日(日本時間28日)】グランプリシリーズ第2戦のスケートカナダを自己ベスト更新で優勝した男子の羽生結弦(24=ANA)が、エキシビションに参加した。

曲は金メダルを獲得した14年ソチオリンピック(五輪)ショートプログラム(SP)の「パリの散歩道」。当時と似た衣装で、当時と同じ演技構成に挑戦。4回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)を鮮やかに舞い、3回転ルッツと3回転トーループの連続ジャンプはセカンドジャンプが2回転になったが、滑らかかつ大胆なステップなどで観客を魅了した。

エキシビションの曲を「パリの散歩道」にした理由を問われると「特に深い意味はないんですけど、ちょっと懐かしいものをやっていきたいなっていうのが、ちょっとずつよみがえってきている。今このトーループ1本の構成のショートをやったらどのくらいできるのかっていう挑戦でもあった」と明かした。

またエキシビションの練習では、フリーで4回転ジャンプを3本跳んで優勝した女子のトルソワ(ロシア)と、4回転トーループを合わせて跳ぶなどしていた。「トルソワはどっちかというと力で跳べるタイプの選手。体幹もすごく強いですし、体のバネ自体がすごくあるんだろうなという感覚を受けました。後は回転に入るスピードが非常に速いなと思った。どっちかというと自分のタイプではないかもしれないんですけど、ただそういう強さも、これから高難易度をやっていくにあたって、安定感をあげるためには必要だと思う。そういうところも見ながら一緒にやらせて頂いてます」と飽くなき探求心をのぞかせた。