フィギュアスケートの世界選手権モントリオール大会(16~22日)にも中止の可能性が浮上した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、10日にカナダ放送協会(CBC)の電子版が報道。モントリオールがあるケベック州のダニエル・マッキャン保健相が「開催可否を検討している」と発言したと伝えた。

同局によると、マッキャン保健相はカナダの当局からの情報を元に、世界選手権を開催できるか検討しているとし「キャンセルの可能性は排除されていない。できる限り早く決定したい」と述べたという。当局や世界保健機関(WHO)が国際スケート連盟(ISU)と協力し、監視している模様だ。

主催者側は9日に「イベントは予定通り開催される予定だ」と声明を出している。CBCも「選手は変わらず準備をしている」とも伝えた。日本からは男子の羽生結弦(ANA)宇野昌磨(トヨタ自動車)ら、女子の紀平梨花(関大KFSC)らが代表に選ばれており、日本からも多数のファンが渡航する予定。

同じくカナダで予定されているカーリングの世界選手権は今月18日から開催予定。一方、アイスホッケーの世界選手権(3月31日~4月10日)は中止が決定しており、判断が分かれている。