卓球Tリーグのオールスター戦が14日、都内で無観客の中で行われ第1部の「日本代表選抜対Tリーグ選抜」では5-4でTリーグ選抜が勝利した。11点制の1ゲームマッチを9試合実施。2試合に出場し、2勝した日本代表選抜の張本智和(17=木下グループ)は「自粛期間中に強化してきたバックハンドが良い形で決まった」と久々の試合に手応えをつかんだ。

新型コロナウイルスの影響で、日本選手にとって実戦は3月に行われたワールドツアー「カタールオープン」以来となる。先日、国際卓球連盟(ITTF)が11月に男女W杯、12月にワールドツアーグランドファイナルを開催する、国際大会の再開日程を発表。11月にはTリーグも開幕し、オールスター戦を皮切りに徐々に卓球競技が再開しつつある。

来夏に東京五輪開催を実現するには、このように各競技が日常を取り戻していくことが鍵となる。今大会開催に当たりTリーグはクラウドファンディングを実施。目標金額が300万円のところ約1090万円も集まった。国内外で各競技が再開しつつある中、卓球においてもファンが再開を待ち望んでいた表れでもあった。【三須一紀】