新型コロナ禍の中、米国スケート連盟が新たな様式となる“バーチャル大会”を開催した。100人を超える連盟所属選手が20-21年シーズンのSPとフリーの動画を送り、国際大会級の審判員による採点を受ける「ISP(インターナショナル・セレクション・プール)ポイントチャレンジ」という大会だ。

各自の練習場や拠点リンク等で撮影、提出された動画が米連盟サイトのファンゾーンページで公開されており、19年まで世界選手権2連覇のネーサン・チェン(21)が1位となった。SP105・53点、フリー209・79点の総合315・32点と大台を超えた。

ジャンプはSPが4回転ルッツ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループ-3回転トーループで100点超え。フリーでは4回転フリップから始まり、4回転トーループ-3回転トーループ、3回転ルッツ、4回転サルコー、4回転トーループ-1回転オイラー-3回転フリップ、3回転ループ-3回転トーループ、3回転半という構成を披露した。練習着姿のチェンは、まずは“初戦”としてSP2種2本、フリーは3種4本の4回転を組み込んだ。振り付け担当は両プログラムともにシェイリーン・ボーンさんとなっている。

2位はジェイソン・ブラウン(25)。練習拠点であるカナダ・トロントのクリケットからの映像でSP94・51点、フリー173・80点の総合268・31点だった。5位に計204・67点の樋渡知樹(20)が名を連ねている。

女子は総合202・78点のマライア・ベルが1位。2位は同190・17点のブレイディ・テネルだった。8位には20歳の池西玲奈が入った。かつて東京・明治神宮外苑FSCで活動していたスケーターで、今年1月の全米選手権では10位。今回の得点は149・17点となっている。