「水泳の日2020~TOKYO~」が11日、東京・辰巳国際水泳場(江東区)で行われた。

競泳や飛び込み、アーチスティックスイミングのデモンストレーション、ニチレイチャレンジ泳力検定会(日刊スポーツ新聞社協力)を開催し、参加者らが水泳の楽しさを満喫した。

大会では来場者限定企画として、オリンピアンたちによるアーティスティックスイミング(AS)と飛び込みの特別演技も披露した。

東京五輪・パラリンピック組織委員会のスポーツディレクター(SD)に就任した小谷実可子氏(54)もASの特別演技に出場。「TOKYODREAM」として結成したチームは、88年ソウル五輪銅の小谷氏と、04年アテネ五輪銀の藤丸真世さん(41)、世界選手権代表で現役プロパフォーマーの荒井美帆さん(32)、16年リオ五輪銅メダリスト三井梨紗子さん(27)の4人が出場した。

ゲスト紹介では年の差約30歳と笑いを誘ったが、演技に入ると4人の息の合った美しい演技を披露した。会場の一般参加者からも熱い拍手が送られた。演技を終えて小谷さんは、「はっきりと目標を持っていると体調も良いです。リフレッシュにもなりますしね」と笑い、SDに就任してからは練習もできなかったが、「こうしてつながったアスリートの絆を深めていき、スポーツ界を引っ張っていきたいです」と力を込めた。

大会には、東京都水泳協会会長で五輪2大会連続2冠の北島康介氏(38)らオリンピアンたちも出演、競泳や飛び込みなどの指導なども行った。

北島会長は、「こういう(コロナ禍)状況の中でも開催できるのは何よりです。何とか開催しようとオリンピアンたちも協力してくれたのは大変うれしいです」と開催できたことに感謝し、参加者にとっても「一生の思い出になってくれたらいいですね」と期待した。

午後はニチレイチャレンジ泳力検定会も行われ、約460人が参加した。同検定は、種目別に定められた基準タイムで泳ぐと、1~7級の認定証とバッジがもらえる制度となっている。