ラグビー、トップリーグのトヨタ自動車は12日、19年W杯日本代表NO8姫野和樹(26)が海外挑戦することを発表した。

世界最高峰スーパーラグビー(SR)のハイランダーズ(ニュージーランド・ダニーディン)に籍を置き、21年1~6月のSRシーズンでプレーする。姫野はトヨタ自動車を通じて「自分の居心地のいい日本という環境を離れ、また1からハングリーにプレーすることが、今の私にとって必要だと思いました。日本のラグビーファンの皆さまの前でプレーできないのが悲しいですが、帰ってきたときには大きく成長した姿をお見せできればと思います」とコメントした。

ハイランダーズはかつて日本代表SH田中史朗(35=キヤノン)が在籍。日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが率いた15年に、悲願のSR初優勝を果たした。

姫野は愛知・春日丘高(現中部大春日丘)から帝京大に進み、17年にトヨタ自動車入り。W杯ではボール争奪戦で力を発揮し、相手のボールを奪う「ジャッカル」が代名詞となった。1次リーグを終えて複数の海外メディアからベスト15に選出されるなど、世界の注目を集める存在となった。

22日にはオンライン会見を予定。昨秋W杯準々決勝の南アフリカ戦後に「ダブルタックルをくらっても前に出られるぐらい強くならないといけない。リーチさんの背中を見ただけで元気になれる、そういうリーダーになりたい。これを今後忘れないようにしないといけない」と語った男が、ラグビー王国に渡る。