同大が、22人で全国選手権出場を決めた。

この日、選手は京田辺市から全員同じバスに乗り会場に向かうはずだった。しかし、フランカー梁本旺義(2年)は、自家用車で会場に来ねばならず、京滋バイパスで起きた玉突き事故による渋滞に巻き込まれた。結果、梁本は試合開始に間に合わず、22人で京産大戦に臨んだ。選手を乗せたバスも同事故渋滞により、午前11時半には会場に到着する予定だったが、午後0時半の到着となった。

このハプニングに対し、フランカー中尾泰星主将(4年)は、「マイナスにとらえず、切り替えてアップに臨んだ。最後バテバテでしんどかったけど、戦い切れたのはチームの成長にはつながった」と前向きに試合に臨んだと明かした。

不在だった梁本の代わりに背番号20のまま、7番フランカーとして出場した木原音弥(3年)は、後半5分にトライを決め、チームの勝利に貢献した。

4季ぶりに宿敵を破った。京産大を49-19で下し「負け続けて悔しい思いをしてきたので何としても勝ちたかった。率直にうれしい」と笑顔を見せた中尾主将。29日に行われる、A組1位とのリーグ優勝校決定戦について「日本一を掲げてやっているので倒さないといけない。やってきたことを信じて、勝ちに行きたい」。日本一に向けて、ここはまだ通過点だ。【佐藤あすみ】