アイスダンスの「しょまりん」こと本田真凜(25)宇野昌磨(28=ともにトヨタ自動車)組が、58・68点で4位発進した。
公式戦デビューを終えた宇野は「本当にここに立てて、2人でこの決断をしてよかったなって思えました」と、新たな競技人生の第一歩を振り返った。
RD「ポエタ」を、大きなミスやアクシデントなく滑り切った。宇野は「本当に今日まで練習からよく頑張ったね」と表現。「『もっとやっておけばよかった』と思う日はなかった」という準備期間を経て、「最後まで滑り切ることができたっていうのが、僕たちにとってすごく誇りに思うべきポイントだった」と胸を張った。本田も「初戦としては演技自体はすごくよかったんじゃないかな」としみじみ。久しぶりの競技会に加え、大きな注目を集める中での緊張もあったが、「落ち着いて、やってきた練習を信じて滑り切ることができた」とうなずいた。
アイスダンスで初めて受けた採点は、今後への課題も示した。サーキュラーステップでは出来栄え点(GOE)2・09点の加点を得たが、ゴールデンワルツのキーポイントはいずれも認定されず。本田は「どの要素が自分たちの強みで、どこを直していかなきゃいけないのか。初めて今日、評価していただけた日」と受け止め、「改善すべきところを、試合が終わったらすぐに改善したい」と前を向いた。
期待や注目が大きいからこそ、さまざまな声が届くことも理解している。宇野は「本当にマジでどうでもいいなって思っています」と笑い、「どんな点数が出ても『今日よく頑張ったね』っていう感想、この気持ちだけは絶対に変えたくない」と強調した。競技者として「僕は勝つためにやっているので、そこはもちろん勝ちたいです」との思いも明確にした。
シングルとは違う、2人で立つ舞台に心が動いた。「たくさんの観客の真ん中に立った時に、1人ではない経験を自分の人生でやってよかったなって思う、そういう大きな1日、第一歩目だったかなと思います」と感慨深げ。この日リンクサイドに立ち、RDの制作にも関わったステファン・ランビエル氏が涙していたことを明かし、「ミックスゾーンがなかったら、結構ステファンと涙を流しながら感動していたと思います」と笑わせた。
11月1日のフリーダンス(FD)は「四季」。本田は「今日の点数がどうだからといって何かをこの1日で特別変えるわけではなく、自分たちがやってきたことを皆さんにお見せしたい」。2人で積み重ねてきた練習を信じ、デビュー戦の後半に臨む。【勝部晃多】


