2012年ロンドンオリンピック(五輪)バレーボール女子銅メダリストで、今夏の東京五輪女子日本代表主将を務めた荒木絵里香(37=トヨタ車体)が引退することが18日、関係者への取材で分かった。集大成と位置づけた東京五輪を終えて現役生活に区切りを付けた。10月から開幕する国内最高峰のVリーグ女子1部の新シーズンには参加せず、チーム側と調整して今月中をめどに引退会見を開く見通し。

ミドルブロッカーの荒木は186センチの恵まれた体格を生かして、攻守の両面で長年、日本女子バレー界で欠かせない存在だった。成徳学園(現・下北沢成徳)時代に大山加奈さん(37)らと春高、インターハイ、国体優勝の高校3冠を達成。卒業後に東レ-ベルガモ(イタリアセリエA)-東レ-上尾メディックス(現・埼玉上尾メディックス)-トヨタ車体と渡り歩き、五輪4大会出場(08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、21年東京)を経験した。

13年に東レを退団し、翌年に長女を出産。結婚、出産を経験した女性アスリートの多くが現役を退く例が多い中で、荒木はその後現役復帰。夫で元ラグビー日本代表の四宮洋平さんや母の後押しも受けながら、再びトッププレーヤーに上り詰めた。