東京五輪代表の玉井陸斗(15=JSS宝塚)は、演技が安定せずに、連覇を逃した。決勝は395・50点で3位だった。

玉井は、前半の3本目を終えて193・05点で3番手。1本目と3本目で回転がオーバーして入水が乱れた。5本目は、回転が足りずに背中側から落ちて、36・75点と伸びなかった。

「決勝は疲れが出てうまく演技ができなかった。高飛び込みと板飛び込みで両方の練習で負担がありその疲れが出たかなと思う」。

試合は、443・55点の須山晴貴(23=栃木県スポーツ協会)が初優勝した。

予選、決勝を通じて、好ジャンプとミスが交互に出るなど、安定しなかった。

東京五輪では高飛び込みで日本勢21年ぶりの7位入賞を果たした。板飛び込みは24年パリ五輪に向けても本格的にチャレンジする。来年5月の世界選手権福岡大会に向けて「高飛び込みは絶対出たいです。板飛び込みも狙っていって、ふたつ出られたらいい」と話していたが、この日は試技が安定しなかった。

これで昨年大会に続く板飛び込みと高飛び込みの2年2冠は逃した。それでも今後について「両方を狙っていきたい。高飛び込みがメインで、板飛び込みもしっかり力をいれたい」とした。大会最終日の19日は得意の高飛び込み。3連覇を目指して、試合に臨む。【益田一弘】