前回女王の住吉りをん(18=東京・駒場学園高)が逆転で大会2連覇を達成した。

この日は3回転ループが2回転になるミスが出た以外は安定した演技を見せ、フリー1位の116・40点をマーク。合計176・57点で、ショートプログラム(SP)首位の中井亜美(13=MFアカデミー)の166・08点を上回った。

前日のSPは、今季ジュニア1年目の中井と並ぶ60・17点。しかし技術点(中井36・49点、住吉34・15点)の差で2位となっていたが、フリーでは貫禄を見せつけた。

もともとディズニー作品が好きで、キャシー・リードさんが振り付けした今季フリー曲「ムーラン」の世界に入り込み、情感を込めて舞った。「強い女性」を今季のテーマと定め「軽やかな感じの入りから、一転して戦う強さもあれば、後半は優しい動き、そして芯の強さを見せる場面もある」。作品のヒロインであるファ・ムーランと自身を重ね合わせて勇敢になった。

16年の全日本ノービス選手権Aを当時歴代最高点で制し、19年の全国中学校大会も優勝。今年7月22日には東京オリンピック(五輪)の聖火ランナーを務めた期待の星は、今季の目標に「一番は全日本ジュニア選手権で優勝すること」を掲げる。昨年は5位。高校最後のシーズンを世代の頂点で飾るべく、4回転サルコーやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の練習も並行していく。【木下淳】