コロナ禍に見舞われ、開幕節が延期になった京産大が、初戦を白星で飾った。立命大に前半は7-10でリードを許したが、後半に5トライで逆転。アサエリ・ラウシー(3年=日本航空石川)フナキ・ソロモネ(1年=目黒学院)の巨漢ロックコンビの突破力、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたフランカー三木皓正(2年=京都成章)のハードタックルで尻上がりに底力を発揮した。

元日本代表SOで就任1年目の広瀬佳司監督は「非常に不安でした。前半はゲームプラン通りのプレーをさせてもらえず、後半に選手がよく修正してくれた」。白星発進に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

実に3カ月ぶりの試合だった。8月に部内に新型コロナウイルス陽性反応者が出て、1カ月の活動休止。9月10日の活動再開から1カ月。プロップ平野叶翔(4年=西陵)は「再開した時、体力は落ちていたけど、チーム全体に“ラグビーがやりたい”というメンタルがあった」と振り返る。体力は落ちても、みんながラグビーに飢えていた。

天理大、同大という昨季1、2位に土がつき、波乱含みのリーグ戦。京産大はこれから本調子へと上がっていく。【加藤裕一】